福岡どうぶつ会議所&福岡市動物管理センター訪問記

NPOしずおかセラピードッグサポートクラブ

会長 加藤 元章

 当クラブの理念でもある「不幸な捨て犬たちの殺処分ゼロ」を目指し活動している福岡どうぶつ会議所を当クラブメンバー3名で1月18日に訪問してきました。会議所では、3年前から市街地にドッグカフェを運営、動物保護センターから請け出して命が救われた犬は100頭を超え、一般の方からの希望で新しい飼い主を探して第2の犬生を歩むことが出来た犬は3年間で460頭。2010年にはドッグシェルター設立に向けて本格的な募金活動を今年よりスタートしています。

 まず、会議所の幹事会に参加する前に、会議所が毎月行っている福岡市の動物管理センターへの見学会に参加。日本には各都道府県単位で多くの動物管理センターが設置されていますが、飼い主の見つからない犬や持ち込まれた猫を殺処分する場であることから、一般に公開しているのは、殺処分数日本1位となってしまった福岡だけだと思います。

 施設内部は、鉄格子に囲まれた部屋が10部屋くらいあり、そこに犬たちが収容されているのですが、収容期間である3日を過ぎると自動的に鉄格子が動いて犬たちを廊下に押しだし、更にガス室の入口に追いやるという構造。ガス室で処分された犬(猫)は、その後、専門業者が持ち出し、ゴミなどと一緒に焼却。見学時、数頭の犬が収容されていましたが、福岡市では全国に先駆けて、保健所に来た犬の新たな里親を捜すため、ホームページ上で即公開して募集をする努力をされていることから、ほぼすべての犬が里親の目途がついているということで安堵。しかし、残念ながら、処分するための施設という印象がとても強かったです。

 当クラブでは、2006年夏に動物愛護先進地である米国ロサンゼルスの数カ所のドッグシェルターを訪問しましたが、コンセプトが全く異なり、捨てられた犬たちが第2の犬生を歩めるように、快適な環境の中、マナーの習得も含め、ほぼ無期限に飼育されていました。日本においても、民間のドッグシェルター設立により、より良い環境の中で、1頭でも多くの犬たちの命が救われるようになって欲しいと強く感じました。

 さて、夜の幹事会には2名の専属事務員の方の他、10数名の幹事諸氏が参加。「どうぶつ保護活動委員会」、「調査法令委員会」、「総務委員会」などの委員会ごとに活動状況が報告され、継続的な里親への譲渡や、シェルター建設に向けての準備が着実に進んでおり、当クラブの今後の運営方法について大変参考になりました。シェルターの建設資金は建物分で1億円が目標、企業が1口30万円で300件=9000万円、残り1000万円は個人から。
140万人政令指定都市・福岡ならではの目標だと思いますが、まだまだ動物愛護に対する認識が低く、ハードルは高いと理事長の弁。当クラブからも、3名のポケットマネーから2万円を寄付してきました!

 その後は、会議所の皆さんと夕食を一緒にさせて頂き、様々な実情を聞いたり、情報交換を行うことが出来ました。今回の訪問で一番の収穫は、同じ想いと理念で頑張っている人達とコミュニュケーションが取れたこと。福岡どうぶつ会議所のレベルは日本では他に類がなく、当クラブにとっても心強いパートナーを得ることが出来ました。社会的には地味な活動かもしれませんが、取り組んでいるテーマは大変意義深いものであるという信念のもと、お互い情報交換を続けながら、地域での「殺処分ゼロ」の実現に向けて活動していきたいと思います。