1月27日(木)、まちの情報館でぬまづタウンユースが開かれました。


第6回ぬまづタウンユース

平成17年1月27日(木)19:00@まちの情報館 参加者13名

T のっぽパンと沼津らしさについて

タウンユースでは、昨年12月11日(土)にアーケード名店街イベント「オレンジワイワイ」に身近な沼津らしさとして「のっぽパン」をテーマに取り上げ「のっぽワールド」ブースを企画して参加しました。

準備時間が少ない中での企画でしたが、イベント当日は予想以上に来場者の関心を引き、まずまず盛況を見せました。のっぽパンの歴史を展示したパネルを親子で楽しそうに眺めているお母さんと子供の様子を見て、あらためてのっぽパンは沼津に根付いているんだなと感じました。

そんなのっぽパンがどんな風に作られているのかにも関心が高まり、先日1月22日(土)にはNBS本社工場見学ツアーを実施しました。13名の参加者で実際にのっぽパンを作っているラインを見学させていただき、また商品開発についてのお話などを伺い、沼津の企業として多くの人に末永く愛されるのっぽパンを作るため、日々努力してこられたことを実感することが出来ました。

そこで、今回は一連ののっぽパン企画のまとめとして、のっぽパン開発に縁の深いお二方をゲストとしてお招きし、のっぽパンや商品開発についてのお話、そして沼津らしさとは何かについてフリートークをすることになりました。

□ゲスト□

潟Gヌビーエス商品企画室 長谷川和人氏

泣Tンディオス 代表取締役 三宅優氏

実現しなかったのっぽ

のっぽにもいろいろと企画して実現しなかった企画があった。「おみくじのっぽ」「ポケットのっぽ」「のっぽっぽ」など。「おみくじのっぽ」は食べてみないと中身が分からないもの、「ポケットのっぽ」は女性の小さなバッグにも入るような小さいのっぽ、「のっぽっぽ」はのっぽが最初から切ってあって、連結列車みたいにパッケージされているものだったとか。

のっぽの名前の由来

 今では切っても切れない「のっぽ」と「キリン」と「長いパン」。長いパンについてはNBS創業社長が出張先でさくら棒のような「ふ」菓子を見てヒラメイタことによる。キリンの絵はパンが細くて長いからキリンということになった。商品の名前については「のっぽ」と「すりむ」という候補があった。「すりむ」はA・ヒッチコックの名作「サイコ」で有名な俳優A・パーキンスが当時出ていた映画「のっぽ物語」の中で演じたバスケ選手をイメージ。「のっぽ」というのは実は当時NBSに勤めていた三宅氏がたまに利用していた東京・新宿の喫茶店の名前。のっぽのロゴも喫茶店の看板文字にイメージが似ているらしい。

発売当時の様子

 27年前、初めてのっぽが発売されたときには、菓子パンとしてはものすごいヒットとなった。1日3000本売れれば成功のところ、次々と発注が来て10倍の30000本も売れた。主婦が3本、4本とまとめ買いしていく姿が目立った。当時は長いパンを手作りで作っていたので、大量の発注にパン工場はてんやわんやとなった。

 大ヒットを受けて工場にのっぽ専用ライン用機械を導入する計画が持ち上がった。が、当時は「ブームは一過性のもの。高い専用機械を買って売れなくなったら困る」という意見も多かった。あくまでも数ある商品ラインナップの中の一つという認識だった。しかし、思い切ってラインに機械を導入。結果的に27年も続く超ロングラン商品となった。

のっぽキャンペーン

のっぽ発売から2、3年後くらいにのっぽキャンペーンをやった。「のっぽを食べて動物園に行こう」みたいな企画で、小学生たちに動物園の招待券が当たり、みんなで動物園のキリンの絵を描いてもらうというものだった。当時、三島楽寿園と日本平動物園にキリンがいたので、両動物園と連携してキャンペーンを張った。のっぽのキャンペーンとしてはこれくらいしかないという。

テレビCM

実はのっぽはテレビCMをしたことがあり、テーマソングみたいなものも2、3曲あった。確か平成に入ってからで、東京の広告代理店に頼んで製作したが、あまり知られていないようで残念です。のっぽのテーマソングは工場内で正午の時報の代わりに流したが、3ヶ月しか続かなかった。なかなか哀愁漂う歌で、曲中最後に1箇所しかのっぽというフレーズが出てこない歌だった。

これからののっぽ

タウンユースのようにのっぽに注目してくれる方もいるが、作り手としては「飽きられるのではないか」という気持ちがいつもある。リニューアルせずにのっぽが当たり前の風景になって売場で通過されてしまうのが怖いという思いと、リニューアルしてこれまでのっぽを愛してくれたお客さまが離れてしまうのが怖いという思いがある。

また、最近は食品についてのお客さまの関心がどんどん高まっている。食の安全への関心や健康志向、アレルギー体質の方への配慮など、食品企業に対するお客さまのクオリティのレベルが高くなっている。最近はNBSでも特定保健機能食品のパンを開発するなど、この方面にとりくんでいる。

のっぽもこれからずっと愛されるためには、時代の要求にできるだけ対応しながら、しかもおいしいパンにしていく必要があるとのこと。

沼津らしさとは何か

(三宅):沼津というところは本当にすばらしい場所にあると思う。富士山、駿河湾、伊豆半島、箱根と日本有数の景勝地に囲まれた立地に加え、気候も温暖で、世界にも誇れる場所。特に海から見るとすばらしい景観。海岸線にヨットハーバーのようなものがあり、人が呼べるような施設があったら、地中海のように世界中から人が訪れる場所になるのではないか。ただ、沼津人は恵まれすぎてハングリー精神に欠ける。もっと誇りを持って沼津の良さを発信してほしいと思う。

(長谷川):好きなまちは軽井沢と神戸。神戸は震災後から毎年のように行って復興していく様を見てきた。沼津にはコレだというまちのイメージが感じられないような気がする。

アピールするポイントをもっと明確にして、自信を持って発信していったら良いと思う。外の人が「沼津に住んでみたい」と思うような魅力あるまちづくりをしてほしい。

まとめ

のっぽパンは27年も続く沼津発のブランドである。工場見学と今回のお話で、単純に初めて聞いて面白く感じたことや、聞いて「そうだったのか」と納得することなどの知識以外にも、ブランドを守り育て、そして発展させていく苦労を少しでも垣間見ることが出来たようにと思える。

のっぽも陽の目を見なかったいくつもの企画や、専用機械導入を巡っての議論、そしてリニューアルについての様々な意見など、表面上は大きな変化がなくても水面下ではいろいろなチャレンジを続けて今日があるわけである。

最初は小さなきっかけや思いつきかもしれないし、必ずしも大きな動きにはつながらないかもしれませんが、いろいろなことにチャレンジしているその姿こそが自らもそして周囲をも惹きつけるのかもしれない。

沼津の街が元気になるための、魅力的であるための取り組みも、同様なのではないだろうか。

U 自己紹介

パン工場見学ツアーと今回のタウンユースで新しい方が参加してくれたので、それぞれ簡単に自己紹介を行った。

V 沼津まちなか甘いもの探検隊について

タウンユースの次の企画「沼津のまちなかに点在する甘いもの(スイーツ)のお店を、楽しみながら独自にレポートしてみる」ということについて検討。

     これを機にまちなかを実際に歩いてみるのも目的。自由な目で気に入った店を巡ってレポートしてみる。

     男性などで甘いものが得意ではない人もいるが? ⇒ タウンユースの他の活動と違って、今回の企画については甘いもの巡りをやってもいいという人を中心になって進めればいいと思う。

     調べたものをどのようなカタチ(成果物)に仕上げる?  ⇒ まず「MAPにしよう、まとめた冊子にしよう」ありきではなく、やってみて情報がたまっていったらそれなりのまとめた形を検討する。

     インターネットで情報発信しないのか。 ⇒ それも検討するがまず調査のやり方を決定してから。

     調査のやり方については、次回検討会に調査の仕方の案を持ってきて、話し合って決めることになった。決まったらできるだけ早く開始する。

甘いもの探検隊ルール検討会 2月1日(火)18:30 まちの情報館

次回、定例の第7回タウンユースは2月24日(木)に開催

潟Gヌビーエス商品企画室 長谷川和人氏

のっぽパンデザイナーの
泣Tンディオス 代表取締役 三宅優氏

ぬまづタウンユースのマドンナたち